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【全エリアで在庫増加傾向】ふじふじ太の湾岸マンション市場分析レポート⑱(2023年1月最終週)

湾ナビ編集部
湾ナビ編集部

こんにちは!
ふじふじ太です!

2023年1月最終週の湾岸マンション市況レポートです。

結論としては、「全エリアで在庫増加傾向」となっております。

相対的に見ると、まだ大幅に在庫が上昇してきているとまでは言えませんが、ジワジワと在庫が増えてきていることがわかります。
もしもこの傾向が続くとするなら、今後不動産価格は約3ヵ月先以降から下落に転じ始める可能性があります。


<湾岸エリア供給数推移表 2023年1月16日更新(過去4週平均比)>

豊洲:3.73%
晴海:1.57%
東雲:8.62%
勝どき・月島:1.03%
有明:4.35%

合計:+3.39%



全エリアで在庫が上昇したのは、約1年ぶりの水準です。
現場の感覚としても売却相談が増えており、今後の市況に対する警戒感が高まっている影響だと考えます。

とはいえ直近半年間は、多少在庫が増えてもすぐに需要が飲み込んでしまうという繰り返しでしたので、不動産価格が下がるほど在庫が増えるということはありませんでした。
今回も一時的なものかもしれません。


一方で、成約数はエリア全体で大きく落ち込んでいる訳ではありませんが、エリアによってかなり差があります。

以下データ一覧の通り、豊洲エリアの取引は非常に活発ですが、晴海・東雲・勝どきは取引が減少しております。


<湾岸エリア成約数推移表 2023年1月16日更新(過去4週平均比)>


最近の特徴としては、需要のパワーに海外勢が加勢しているように見えることと、圧倒的に3LDKの需要が高いという2点を特に感じております。


具体的には、3LDKの在庫は少ないが2LDKはたくさんある、または海外勢が好む特徴のあるお部屋は売れるがそうでないお部屋は売れていない、というイメージです。

この繁忙期の市況はどうなるのか、需給バランスがいよいよどちらかに振れるのか、非常に読みにくい市況ですので、今後は特に注意をして在庫・成約の動向を追っていきます。


在庫数全体として「ほぼ横ばいですが少々上昇傾向が読み取れる」という結果となりますが、現状ではまだ売手市場が継続しているため、今後の3ヶ月先の湾岸不動産の取引価格は横ばいとなる可能性が高いと思われます。

今後不動産価格がすぐに大幅に下落することは期待しない方が良いので、欲しいスペックの物件で許容範囲の価格であれば、迷わず購入すべきです。

すぐに買いたい方にとっては、在庫が増えるということは選択肢が増えるとも言えます。

中古売買は一期一会ですから、チャンスを先延ばしにしないようにしましょう!






【ミクロ経済学の定説】
「在庫が増えれば価格は下がり、在庫が減れば価格は上がる」

【ふじふじ太の考え】
湾岸エリアの在庫状況を追うことで、直近の価格を予想できるかも!?ということで、毎週在庫状況を発信しております。