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【供給数ほぼ横ばいの低空飛行中】ふじふじ太の湾岸マンション市場分析レポート⑥(2022年10月3週目)

湾ナビ編集部
湾ナビ編集部

こんにちは!
ふじふじ太です!

直近1週間も金融市場は目まぐるしい動きを見せており、そろそろ目まいがしそうです。
止まらぬ円安にワナワナしております。
いよいよ対ドルで150円も視野に入ってきました。

欧米諸国は利上げに転じる中、日本だけは頑なに金融緩和を継続しております。

それもそうなのでしょう。
給料は上がらず、好景気の実感がないままに金利を大幅に上げるとデフレが加速し、バブル崩壊の二の舞になります。

国内不動産価格の動向は「金利」の動向に左右されると言っても過言ではございません。

金利の上昇リスクが高まっているのは事実ですが、金利を上げるにしてもアメリカのように大幅にグイグイ上げるのではなく、すこーし上げて様子をみて、すこーし上げて様子をみてを繰り返す程度だと思うので、現時点では日本での大幅な金利の利上げは考えにくいかなと個人的には思っております。


海外諸国の不動産価格が下落し始め、日経平均も下落し始めているということは、そろそろ日本の不動産価格が下がり始めると考えるのは自然な流れではあるものの、事態はそう単純ではないかなとも思っております。

記録的な円安の影響で、日本の不動産を海外勢が下支えする可能性があるからです。

巷ではすでに海外勢が日本の不動産を買い漁っているという噂がありますが、これは事実なのか?

どうやら事実のようです。

湾岸エリアの中古タワマンについては、正直今の所海外勢の勢いが増しているという実感はないのですが、知り合いの都心エリア(3Aエリア)の住宅売買を担当している者にヒアリングしたところ、この数ヶ月で海外勢からの問い合わせが3割ほど増えている感覚とのことでした。

海外の人は渋谷や六本木などのビッグネームのエリアを好むとはよく言われていますが、その購入の勢いが今後広がっていくのか注目です。


前段が長くなりましたが、いつものように、まずは下記表をご覧下さい。


【ミクロ経済学の定説】
「在庫が増えれば価格は下がり、在庫が減れば価格は上がる」

【ふじふじ太の考え】
湾岸エリアの在庫状況を追うことで、直近の価格を予想できるかも!?ということで、毎週在庫状況を発信しております。



<湾岸エリア供給数推移表 2022年10月17日更新(過去4週平均比)>

豊洲:2.65%
晴海:3.23%
東雲:-3.70%
勝どき・月島:-2.19%
有明:-9.57%

合計:-0.41%



結論としては。「ほぼ横ばいの低空飛行」という感触です。

ただ、エリア別にみると有明エリアの在庫減少割合が高いものの、豊洲・晴海エリアの在庫の減少は下げ止まってきているように見えます。

これからさらに在庫が増えていくのであれば、2ヵ月前の有明エリアのように、豊洲・晴海エリアを検討しやすいフェーズに入っていくかもしれません。

供給数全体でみると「横ばい」で大きな動きはないため、今後の数ヶ月先の湾岸不動産の取引価格も基本的には横ばいで推移する可能性が高いと考えます。