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世界から見た日本の不動産投資家像

湾ナビ編集部
湾ナビ編集部

湾岸エリアとは特に関係がないのですが、昨日まで海外に投資物件の視察へ行ってきました。

目的はプーケットのリゾートマンションの一室を購入し、運営を現地のリゾートホテル会社にお願いする形の、所謂ホテルコンドミニアムというものです。

タイは世界的にも発展が著しい国で、プーケットも似たようなコンセプトのリゾートマンションがどんどん建設されている状況でした。

ひとつ気になったことは、6つほど新築コンドミニアムのモデルルームを周りましたが、日本人が購入している割合は全体の2%にも満たないとのことです。

現地担当者からも色々お話しを聞きましたが、日本人がプーケットの海外投資物件を購入しない理由は主に3つあり、「言葉の壁」「慎重すぎる」「日本人の生活スタイル」が挙げられます。

「言葉の壁」というのは、日本の不動産関係者でビジネス英語が話せる人の割合が少なく、適切なコミュニケーションができないとのことです。
私も携帯の翻訳アプリを片手に、片言の英語でコミュニケーションをしましたが、大変苦労しました。

「慎重すぎる」という点については、日本の国民性なのですが、日本人は他の国の海外投資家に比べて最も質問が多く、細かく隅々まで確認をするのですが、悩んだあげくに結局買わないイメージがあるとのことでした。
弊社も不動産のプロということもあり、先方からの説明はいまいち説得材料に欠けます。
不透明なものに投資はしたくないので、多く質問をして不明点を潰していくのですが、あまり質問をし過ぎると先方の担当者によっては露骨に嫌な顔をする方もおりましたので、海外投資は勢いも大事なのかもしれません。

「日本人の生活スタイル」という点は、今回の投資はホテルのようにお部屋を運営する形なのですが、1年間で30日間は無償でオーナーが使用できるというメリットがあります。
ただ、日本人は欧米諸国に比べて長期休暇を取れないので、メリットを享受できないという点もあるのだと思います。

引き続き、日本だけでなく世界にも目を向けながら相対的な判断をできるように、不動産投資という面をより広い視点から観察していきたいと思います。

その上で、湾岸エリアのオリンピックという特殊需要によって、このエリアがどう変遷していくかという点も、客観的に注意深く観察していくつもりです。