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オーナーチェンジ物件の募集数増加

湾ナビ編集部
湾ナビ編集部

最近の湾岸エリアの不動産市場において気になる点があります。
それは、オーナーチェンジでの募集物件の増加です。

オーナーチェンジとは、賃借人が入居中のままで売りに出されている物件です。
具体的な統計がある訳ではないのですが、私の現場感覚的に、一昨年に比べると圧倒的にオーナーチェンジの募集物件が増えているように感じます。

例えば、晴海2丁目のクロノレジデンス・ティアロレジデンスについては、元々海外投資家がお部屋を数十個パッケージ買いをしていたと話題の物件でした。

調べたところ、現在当該マンションの募集物件の約3割がオーナーチェンジでした。

その背景にはやはりオリンピックが来年に近づいてきた点と、晴海フラッグ等の新築マンション大量供給が挙げられると思います。

投資家さん方にとっては、オリンピック後暴落説も囁かれているくらいですので、価格が下がり始める前に、今年中になんとか売却をしたいと考えている方も多いのではないかと思います。

一方で、実需の募集物件数は去年から引き続き少なく、供給過小の状態と言えます。
よって、募集価格は引き続き高値をキープしております。

居住用物件の購買欲を支えているのはやはり、住宅ローンの低金利です。
オーナーチェンジで物件を購入しようとすると、安くても事業用ローンで1.7~2%程度の水準となり、1%以下で購入できるチャンスはほぼなく、満額借入も非常に厳しいです。

特に現在は、各銀行が事業ローンについては非常に審査がシビアになっており、借入が難しくなっているため、尚更オーナーチェンジ物件にとっては逆風の状況と言えます。

オーナーチェンジ物件は供給過多、居住用物件は供給過小という特異な図式が、今年中は継続していく気がします。