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【西向きでも本当に問題ないのか?】
実は、冬には東向き住戸に比べて西向き住戸がよく売れます。なぜなら、寒い時期には午後になると部屋の奥まで入り込む西日がありがたいと感じるからです。
逆に夏の暑い時期には、西日は嫌われ、西向きに比べて東向き住戸の方が売れ行きはよくなります。購入を決断する時の感覚で決めてしまい、年間を通して住まう住戸を決める人が少ないのです。人間とは面白いものです。
但し、東日本と西日本では事情が少し異なります。つまり、平均的な生活時間帯(何時に起きて何時に寝るかなど)は同じにもかかわらず、日の出、日の入の時刻が異なるからです。
次の表をご覧ください。
東京と福岡では、日の出は夏至の時で44分も違います。日の入りは、32分の差があります。
夏至 | 冬至 | |
日の出/日の入り | 日の出/日の入り | |
根室 | 3:37/19:02 | 6:43/16:16 |
東京 | 4:25/19:00 | 6:48/16:58 |
福岡 | 5:09/19:32 | 7:21/17:39 |
那覇 | 5:27/19:24 | 7:17/18:04 |
太陽が1日かかって360度動くわけですから、計算してみると、24時間(1440分)÷360度=4分となり、1度動くのに4分かかることが分かります。従って、東京近郊と福岡市の日の出などの時間差は、緯度に10度差があることから、約40分の差が生まれるのです。
夏の西向きのリビングで19時ごろ夕食する東京と、福岡の家族を想定した場合、8月1日であれば、東京の日没は18時46分なので、日没後の夕食となりますが、福岡の日没は19時19分なので、暑い西日を浴びながらの夕食となってしまいます。
同日、東京の日の出は4時48分ですので、西向きリビングの反対側、つまり、東向きの寝室では、おそらく起床前の枕元をオレンジ色の朝日が照らし、部屋の室温もグングン上がっていることでしょう。
一般に、西日本では西向きが嫌われる傾向にありますが、居間で過ごす時間が夏の西日のきつい時間と重なってしまうからだと考えられます。
しかし、仕事を持っている主婦の場合、あえて西向き住戸を選択するのもありかなと思います。
共働きの場合などは、朝、洗濯物を西向きバルコニーに干して、午後の太陽に乾かしてもらうことができるからです。
夏は確かに暑くて大変かもしれませんが、入ってくる日差しを遮る工夫をすれば凌げます。カーテンで調節したり、すだれを掛けたりしてもよいですし、またガーデニングでも工夫できます。
さらに、東京圏においては概ね西側に富士山を眺めることができます。
高台の上に建つマンションや高層マンションの上階では、冬の晴れた日に富士
山を望めるのですから、西向きマンションは良いことだらけです。
南向きには1日中、陽当りがありますが、太陽の位置が高く、バルコニーの出幅が長い場合、部屋の奥までは日が入ってきません。一方、西に傾いた太陽は位置が低いため、(東の太陽も同様ですが)日当たりが部屋の奥まで期待できます。
特に、冬はさらに太陽の位置が低くなるため、リビングで日向ぼっこが出来るぐらいです。
それでは東向きでもよいのでは?
いえ、午前中だけの日当たりではまだまだ寒いし、起床後で考えると実質3~4時間の日当たりしかありません。
その点、午後の日当たりは日没まで活用でき、洗濯物もよく乾きます。
西向き住戸の場合、多くは反対の東側に洋室が配置されますから、寝室がこちらにあれば、朝日を浴びて体内時計が正常化し、気持ちよく目覚めることができそうです。
南向きの方が日当りは良く、洗濯物が乾きやすいとか、部屋がジメジメしないとか、高温多湿の日本の風土における住まい観があるのでしょう。徒然草で吉田兼好は、「家の造りやうは、夏を旨とすべし」と言っていますから、頷ける話ではあります。
しかし、マンション暮らしには必ずしも当てはまらない言葉かもしれません。マンションの室内環境は、人工的にコントロールされているので(24時間空調や冷暖房)、昔ほど南にこだわる必要がないからです。ただ、それには電気代などのコストがかかるので、買い手は、自然の空調や温度調節を前提にして判断するのでしょう。その意味では、やっぱり南向きがいい?
いいえ、一概にはそうとも言い切れません。
その理由は、第一に、「昼間ほとんど家にいないので南向きの恩恵を受けることがないから」を挙げることができます。しかし、これにも反論があるのです。たまの休みに家で過ごすとき、日当りが悪いと気分良くはなれないというものです。
第2の理由は、南向き住戸の南向き居室(居間など)は、確かに明るく日当りも良いが、ほとんどのマンションで北側にできてしまう個室(寝室や子供部屋)には、終日ほとんど陽が入らないからです。
日中も暗く、冬は寒い。先に述べたとおりです。
実は、単純な1日の日照時間を比べますと、南向きも東西向きもほぼ同じ7時間前後なのです。ただ、陽のあたる時間帯が異なり、東向きは、朝4時半から11時過ぎ、南向きは9時から夕方3時半くらいまで、西向きは11時過ぎから6時半過ぎまで(以上、関東地域の場合。夏至の測定)というふうに違うわけです。
よく考えてみると、東西向きの住戸には、住戸全体で見れば1日14時間もの日差しがあることになります。東向きの住戸には、朝日が居間に入り、夕方になると子供部屋に日が差し込む。決して東西向き住戸が南向き住戸に劣るとは言い切れないのです。
少し見方を変えると、西向き・東向き住戸には南向きにない利点があることがお分かり頂けたことと思います。
また、南向きの中部屋はどうしても間口が狭くなり、細長の「よくある間取り」になりがちですが、西向き・東向きの間取りはワイドスパンで間取りに特徴があるものが多いという傾向があります。
売りづらい東西向き住戸は、方位による売り難さを、間取りの良さで補おうと工夫を凝らすためです。
南向き信仰を外して検討すれば、良いマンションに出会う可能性が高いということを覚えておきましょう。
終わり
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